低音と高音を自在に行き来しながら引っかき傷を残すように吐き出される独特の声色が、その生き様が強く滲むリリックを浮き彫りにする。
太陽のようにまわりを照らし続けるというよりは、《光るネオンライト》(“Street Princess”)のように人々の心をぐっと惹きつけるような、引き寄せるような存在感。
活動からわずか4年で、そして20歳最後の主催ライブとしてHIP HOPシーンでは最年少での武道館公演開催も決定したLANA。
“Street Princess”の名をほしいままにする彼女が20歳になった節目としてリリースした1stアルバム『20』は、ネガティブもポジティブも、光も闇も愛も傷も、抱えてきた不安も掲げる期待も全部まるごと詰め込んだ1枚だ。
聴き終えると、LANAというひとりの人間の姿が確かに浮かび上がってくる。
「爆発ですよね。赤ちゃん返りにも近いのかな。子どもの気持ちに返っちゃって……」「相当食らってたんだなって」とアルバムが完成した直後の心境の変化をインタビューで振り返ってくれたが、今作が彼女にとっては20歳を迎えるための通過儀礼としての1作ではなく変化、いや孵化あるいは羽化と言えるほどの「変態」を経てたどり着いた境地だということが作品からひしひしと伝わってくる。
『19』『19.5』『20』とまさしく進化の課程を見せつけてきたLANAの心には一体どんな思いが渦巻いているのか、そしてこれから羽ばたく未来に描く世界とは?
現在発売中の『ROCKIN'ON JAPAN』1月号、または下記からぜひLANAの赤裸々な言葉に触れてみてください。(橋本創)
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LANAの1stアルバム『20』からは確かにひとりの人間が懸命に生き抜く姿が浮かび上がってくる──最新ロングインタビューが公開中!
2024.12.10 17:30