TikTokなど、SNSで反響を呼んだ、WEST.の楽曲“膝銀座”を聴いたことはありますか? あの曲を提供したのが神戸出身の現役大学生シンガーソングライターのミヤケ武器。
高校3年生の受験生が衝動的にマハラージャンへ自身の楽曲を送りつけ、「センスがあるよ」と本人からDMの返事をもらったことで音楽人生をスタートさせたという。
アーティスト名も印象的ですが、“パンorライス”“おまるドライブ”“白湯ラテ”など、楽曲タイトルも独特で、歌詞もブッ飛んでいるので、どんなおふざけソング?と思うかもしれませんが、“パンorライス”はジャジーなR&Bのかなりお洒落な楽曲だし、“白湯ラテ”はスラップベースで刻まれるビートが心地いいファンキーなヒップホップソングで、どちらも彼のルーツを感じられるサウンドに仕上がっている。そんな曲名と歌詞、サウンドのギャップがミヤケ武器らしくて面白いポイントのひとつです。
さらに、彼の楽曲は90年代ネオソウルやヒップホップに影響を受けながらも、現代音楽へとレンジが調整されていて、聴けば聴くほどにハマるスレメ要素が強いのも特徴的。編曲も楽器もほぼひとりですべてをこなすというマルチな才能を持っています。
そんな彼がデジタルリリースした新曲“平凡”は、コミカル要素を少し押さえつつ、バンドサウンドとデジタルサウンドが見事に融合されたミディアムナンバー。本作は彼にとって挑戦作となっているそうで、「やったことがない方向に行くのは誰にとっても難しさがあると思うんです。たとえばロックをやっている人はソウルに行きにくいでしょうし。“平凡”は、ジャンルがいろいろ混じっているという面では、いい経験でした」と語っていましたが、この言葉を話す彼の真っ直ぐな表情を見て、まだまだ驚くほどに成長していくんだろうなと強く感じました。
“平凡”のMVのフィルムカメラ調の画質と地球の風船のアナログなところなど、どこか90年代を思わせるレトロ感や、楽器を弾いている人が全員ミヤケ武器というコミカルさもいいんですよね。
今回のインタビューでは、決して平凡な人生を過ごしていないはずの彼がどのような音楽人生を歩んできたのか、音楽のルーツはどこにあるのかなど、ミヤケ武器を紐解く内容となっているので、一度触れると癖になるミヤケ武器ワールドに触れてみたい人はインタビューをチェックしてみてください。(岩田知大)
マハラージャンも認めるミヤケ武器って何者? 楽曲の編曲、録音までをこなす、現役大学生シンガーソングライターの素顔に迫る!
2024.05.28 18:00