メンバー全員が二十歳になったタイミングでリリースされた、ケプラの集大成的なフルアルバム『20』について、現在発売中のJAPAN5月号で過去を振り返りつつ語ってもらった。
一部楽曲を除いては、制作順にこれまでの代表曲が収録されたこのアルバムを聴くと、改めてケプラの楽曲の幅広さに驚かされる。新録された“ぼくのてんし”と“family”の2曲ですら、サウンドも歌詞もそれぞれまったく違うアプローチで愛を歌っている。
ストレートで可愛げのある歌がゆえに丁寧に作り込んだ“ぼくのてんし”は、シンガロングも盛り込まれていて早くもライブの定番曲になりそうな予感があるし、オケができたあとに曲を書き直すという想定外の出来事からミラクルを起こした“family”では、ケプラの大人の一面を新たに提示した。
こんなふうにケプラの音楽がより多様になっているのは、3年半の活動を経て自分たちの軸が確立されていったから。同世代のバンドと比較してバンドを位置づけるのではなく、自分自身に目を向け、1本1本のライブで観客に何を届けたいのかを明確にする──インタビューでメンバーが語っていたその姿勢こそ、ケプラをもっと自由に解き放つに違いない。
来るJAPAN JAMでも、1年前とは違う新鮮なパフォーマンスを見せてくれるはず。4月29日(月・祝)の14:45〜BUZZ STAGEで、その勇姿を見届けてほしい。(有本早季)
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ケプラの音楽が今自由に解き放たれる! メンバー全員が二十歳になった集大成のフルアルバム『20』を語る
2024.04.23 17:00