緑黄色社会の音楽の真の力が溢れ出したツアーを観た

緑黄色社会の音楽の真の力が溢れ出したツアーを観た
昨年の夏、シングル『LITMUS』をリリースするタイミングで長屋晴子にソロインタビューをさせてもらった。
緑黄色社会が、音楽を人々に届けるということに、破格に強く切迫感のあるメッセージを持って挑んでいるバンドだということを世に伝えたかったからだ。
その楽曲やサウンドやパフォーマンスがポップなのは、ポップであることがその切実なメッセージを伝えるうえで最も有効なアプローチだからだ。
長屋晴子は、ほとんどソロインタビューを受けたことがないにもかかわらず、そのインタビューにとても誠実に、そして饒舌に答えてくれた。
彼女と話をして、これから緑黄色社会はそのメッセージ性を内包したポップさをもっともっと強めていくのだと思った。
以下は、そのインタビューのリード文に書いたことの一部である。

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緑黄色社会の音楽に強烈に「今」を、そして「これから」を感じる。それは、その音楽のポップで煌びやかで力強く背中を押してくれるところにも感じるし、その奥に、身に覚えのある疎外感とか後悔とか不安そうな瞳があるのを見出した時にも感じる。それら全てを含めて音楽というものが持つ圧倒的な力を感じさせてくれるのが緑黄色社会というバンドだと僕は思う。

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そして緑黄色社会が完成させた最新アルバム『Actor』はその予感を100倍濃くしたような作品だった。
そして今日、神奈川県民ホールで観た『Actor』ツアーのライブは、そのポップさの奥にあるメッセージが余すことなく伝わる、緑黄色社会の音楽の真の力が溢れ出した内容だった。
後半の長屋が真摯に語ったMCも涙が出るくらい素晴らしかった。(古河晋)
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