前回の続き。ギタリストの左利き・右利き問題についてです。
って、別に「問題」ではないですが。
前回のブログ(これ → http://ro69.jp/blog/hyogo/44867 )を
読んだ、ロッキング・オンOBの音楽ライター、鈴木喜之が、メールをくれました。
彼は以前、スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンにインタビューした時、
「あなたは普段左利きなのに、ギターを弾く時は右利きですよね?
何故ですか?」と、きいたそうです。
その時の、ビリーの答えを送ってくれました。
以下コピペ。
>いい質問だね。僕の父もギター・プレイヤーで、しかも左利きなのに、
>ギターを弾く時には右利きだったんだ。
>で、僕がギターを始めた時、 父に「左利きで弾きたいか、それとも
>右利きで弾きたいか?」と訊ねられて、「よく分からないけど、父さんも
>左利きなのにギターは右で弾くから」って、僕もそのやり方に従ったんだよ。
>でも時々、左利きの弾き方を覚えればよかったと 後悔することもある。
>その方が、もっといいギター・プレイヤーになれてたんじゃないかって思うからさ。
>でも、最初に見たのが父親の右利きのプレイだったから、
>そういうもんなんだろう、と思ったんだ。
>あと、左利き用のギターがすごく入手が難しかった、っていうのもあるんだよね。
なるほど。確かに、左利き用のギターは圧倒的に数が少なくて、
いちいち取り寄せとかオーダーメイドとかしなきゃいけない、というのは、
「普段は左利きだけどギターは右利き」の人を増やしている大きな原因のようです。
そして、肝心なのは、この続きです。
>でも、何人かのギタリストにこのことを話すうちに、右利き弾き/左利き弾き
>っていうコンセプト自体が、歪曲されたものだ、っていう結論に達したんだよ。
>確かに昔は、利き手をピッキング用の手にするのがいいと考えられてた――
>ピッキングの方が、より器用さを必要としたからさ。
>でも最新のギター奏法では、フレットを押さえる方の手の器用さがより要求され、
>ピッキング用の手の動きの方が、よりシンプルになってきてる。
>そうやって、左手の使い方がより複雑になってきてるってことで、最近は僕みたいな
>ギター・プレイヤーに有利になりつつある、と言っていいんじゃないか……って
>いうのが僕の説さ(笑)。
だそうです。
おお。ビリー・コーガンに裏付けられたじゃないか、俺の説。
なお、鈴木喜之によると、BUCK-TICK今井寿は、
普段は右利きなのに、ギターはわざわざ左利きで弾いているそうです。
ただ、彼の場合は、ビリーと同じように「ほんとはこっちが右利きなんじゃん?」
という理由ではないような気がする。
あえて利き腕とは逆にすることで、ギターを弾く時のセオリーどおりではない、
意外なフレーズやコードワークが生まれるんじゃないか、という狙いがあったのではないか。
あの、トリッキーで意外性に満ちたギターを聴いていると、
そんな気がします。
次回に続く。