テイラー・スウィフトがまたやってくれた!!! MVを見て改めてその凄さが分かる……と思う新曲“Look What You Made Me Do”について
2017.08.28 18:45
先週金曜日に公開されたテイラー・スウィフトの新曲”ルック・ホワット・ユー・メイド・ミー・ドゥ”。
カニエ・ウェスト、キム、ケイティ・ペリーへの報復……または、この新路線にファンはついていけるのか?!といった見方が多くあるようですが、この曲にはもっと大事なことがあるんだけどなーと思っています。今日公開されたMVを見たら、きっとわかると思います。
前作『1989』でテイラーは、「変わる」という強力な意思をもってNEW TAYLORに変身したわけだけど、今度のテイラーは、「OLD TAYLORは電話に出られません。死にました」と宣言。
つまり、ポップ・スターとして人々に祀り上げられることに身を投じながら、それを別次元からクスッと笑うかのような、人々が決めた「テイラー・スウィフトというスター像」を俯瞰して破壊し、次なるゴールへと突き進んでいるのだ。評価すべきは、その、テイラーのハンパないエネルギー。ただもう圧倒されるしかない。
これって、例えばカルヴィン・ハリスがEDMスター像を葬り去った(ように見える)のとすごく良く似ていて、自らのイメージをぶっ壊し、それを受け手に理解してもらうことが、今のポップ・カルチャーのアイコンとして避けて通れないことなんだと思う。
テイラーにはいつも驚かされっぱなしで、その度に一瞬動揺しつつも、絶対ついてく!と次の瞬間に心を打たれる人は多いと思う。
今回についてはその「一瞬」が、さすがにちょっといつもよりは長いかも(笑)?
MVには、まるで、ここ数年のトップ・ポップ・アーティストが成し遂げたことへのテイラーなりの批評・オマージュのようにも見える描写がかなり出てくる。それによって、2:30からの「以前のテイラー達」の存在感が浮き彫りになるのが見事だと思う。
6枚目のニュー・アルバム『レピュテーション』は11月10日(金)に発売される。
楽しみ。