リリー・アレンは11月17日にリリースするシングル"Hard Out Here"のビデオを先日公開したが、このビデオへの批判に対してリリーは数えきれないほどの共感も得ていると反論している。
ビデオではヒップホップ・ビデオの振付を意識したスタイルで黒人のダンサー集団とリリーがダンスを披露するものになっているが、一部の評論家からは白人の歌手の従属物のように黒人のダンサーを使うのはいかがなものかという批判も上がっていた。
これに対して11月14日に巨大観覧車ロンドン・アイで行われた音楽イヴェントに出席したリリーは『NME』に対して「"Hard Out Here"についてはたくさんほめてもらってもいるから。山ほどね。ローラ・マヴーラ、エリー・ゴールディング、ケイト・ナッシュもみんな連絡をくれたし、他にもたくさんあったから。ローラ・マヴーラはビデオを観てあまりに楽しくて泣いたり笑ったりしたって言ってくれたし」と語っている。その一方で、批判もたくさん受けていると認めた上でリリーは「そうした意見についてはここでは話題にしないから」と断っている。
「公開した時にはなにを言われるかなんてさっぱりわかってないもんだし。やれることといったら作品を世に送り出すだけで、人がそれをどう解釈するのかは、それぞれの解釈の仕方なんだから。わたしとしては話題になってくれて嬉しいだけよね」
しかし、サード・アルバムとなる新作の詳細についてリリーは語らず、いずれ明らかになるとだけ説明した。アルバムの仕上げとツアーの準備で新年は相当に忙しいのではないかと訊かれるとリリーは「わかんないわよ、クリスマス前に急遽出しちゃうかもしれないから」と答えた。
なお、リリーはこの日のイヴェントで巨大観覧車の一室でマーク・ロンソンとともにパフォーマンスの中継を行い、"Hard Out Here"と"ザ・フィアー"を披露したが、ロンドンでのライヴ復帰はロンドンでも最も小さなライヴ会場で行いたかったともコメントしている。
"Hard Out Here"のビデオはこちらから。
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