スウェードのブレット・アンダーソン、今もなおブリット・ポップは大嫌いだと語る
2013.03.20 18:00
3月27日に11年ぶりの新作『ブラッドスポーツ』をリリースするスウェードのブレット・アンダーソンは、スウェードらを輩出した90年代のブリット・ポップ・シーンを嫌いだとしていて、二度とリヴァイヴァルするようなところは見たくないと語っている。
ギグワイズの取材に応えたブレットは今のチャートやブリット・ポップ・リヴァイヴァルの可能性についてどう思うかと質問を振られて次のように語っている。
「正直言って今のチャートは毒にも薬にもならないポップで溢れてるよね。ブリット・ポップ・リヴァイヴァルについては、それ以上に最悪なことって考えられないんじゃないかな。当時からぼくは好きになれなかったし、20年経った今もなおそう思うよ」
「確かに今のチャートにはいかにもなロック・スターもいないけど、それはそれでいいことなんじゃないかと思うよ。コカインをキメまくって、アグレッシヴで、レザー・ジャケットを羽織った退屈な手合いなら、もう誰も観たくもないし」
さらにブレットはこう続けている。
「今の時代はポップ・アイドル全盛のカルチャーとなっていて、それはそれで腹立たしいけど、これまでどんな時代にもあったポップ・ミュージックと較べてさらにひどいのかといったら、そんなことはないはずだよ。ロックンロールの黄金期といわれる時代にだって、ゴミ・ポップ・ミュージックは山ほどあったんだから」
なお、同世代バンドとしてパルプやブラーも条件付きの再結成を果たしているものの、スウェードだけが本格的な活動再開となっていることについては次のように語っている。
「こう言うと、矛盾しているようにも、皮肉のようにも思えるかもしれないけど、ぼくは本当は再結成というのはあんまり感心しないんだよ。ぼくとしては99パーセントの人は勘違いしていて、お金やノスタルジアのためにやっちゃってるんだと思うんだ。そもそも一番最初にあったエネルギーや自然発生的なものを捉え直すのは本当に難しいことだからね」
「昔のヒット曲を演奏するためだけに再結成するという思いつきはぼくにはまるでつまらないものなんだ。でも、再結成してまた新しい音楽を作るというんだったら、それはまた別の話じゃないかなと思うんだね」
「何年も前のヒット曲だけをただ演奏し続けるっていうのは、ぼくにはまったく意味がわからないよ」