ピート・ドハーティ、自らの盗作問題をめぐって1万ポンドで和解

ピート・ドハーティ、自らの盗作問題をめぐって1万ポンドで和解 - ベイビーシャンブルズ 2007年作品『ショッターズ・ネイション』ベイビーシャンブルズ 2007年作品『ショッターズ・ネイション』

ピート・ドハーティはベイビーシャンブルズのセカンド収録曲“バディーズ・ブギー”の盗作訴訟をめぐって1万ポンド(約125万円)近い示談金で和解に応じたという。

訴えを起こしていたのは、パンク・パフォーマーのニック・トチェックで、ベイビーシャンブルズのセカンド『ショッターズ・ネイション』に収録された“バディーズ・ブギー”"のコーラスが、自身が1983年に発表し、後に自身のバンド、ザ・ベリアルでも演奏した作品"Stiff With A Quiff"に酷似していることに気付いたとか。

問題となったくだりはコーラスで繰り返される「It’s a lousy life for the washed up wife of a permanently plastered, pissed up bastard(いつもへべれけでキマっちゃったろくでなしのぼろ雑巾のような女房の生活なんて散々なもんだ)」というパートで、すでに5年も法廷で闘われてきたが、ニック側の弁護士団が1万ポンド近い示談金での和解をピートのマネジメントに提示し、マネジメントがこれを受け入れたそう。

もともと『ショッターズ・ネイション』のオリジナル・プレスではこの曲のクレジットに当時ピートが交際していたケイト・モスも作曲者としてともにクレジットされていたが、その後のライヴ盤『ベイビーシャンブルズ・ライヴ!~OH! ホワット・ア・ラヴリー・ツアー』ではケイトのクレジットが削除され、ニックの名前がつけ加えられている。

「この件については弁護士の人たちにリリースされてから数週間のうちにかけあったんだよ」とニックは『デイリー・メール』紙に語っている。「それからは“バディーズ・ブギー”のクレジットにケイト・モスの名前は二度と使われなくなったんだ」。

また、今回の和解でニックは“バディーズ・ブギー”に関する権利の50パーセントを手にしたといわれている。さらにステージ・スリー・ミュージック・パブリッシングから賠償金として6800ポンド(約85万円)、EMIからも1400ポンド(約17万5千円)を受け取ることになっているという。また、公共電波での放送やパフォーマンスについての印税としてさらに1400ポンドを受け取ることになるという。ニックは今回の結果について次のように語っている。

「まったく間抜けな話だよ。ピート・ドハーティが電話で俺に『歌詞を使いたいんだけど』って一言言ってくれりゃあ、俺もきっと『ああいいよ、クレジットだけ入れといてくれればそれだけでいいから』って言ってただろうからね」

なお、ピートは先週素行不良のためタイのドラッグ・リハビリ施設から放逐処分に遭っている。

(c) NME.COM / IPC Media 2012
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