8月24日にニュー・オーダーとジョイ・ディヴィジョンのリマスタリング音源を収録したベスト盤『トータル』をリリースするニュー・オーダーだが、元ベースのピーター・フックは元ギターのバーナード・サムナーが「ちんけな野郎だったし、ずっとそうだった」と語っている。
ここのところ、『トータル』のプロモーションで取材に応じているピーターはガーディアン紙にメンバー間で常に諍いの絶えないことを「惨めだ」と説明し、自分たちのことを「いつも口喧嘩しているデブなおやじ」と言い表している。その一方で、やはり『トータル』の取材に応じている元ドラムのスティーヴン・モリスやバーナード・サムナーも、2007年にピーターが解散宣言を一方的にしたニュー・オーダーにはバンドとしてもはやこの先はないと断言している。
その後、ピーターはプライマル・スクリームのマニと元ザ・スミスのアンディ・ルークとベーシスト・トリオ・ユニット、フリーベースを結成し、これも昨年解散させているが、ニュー・オーダーの現状についてはこう語っている。「だから、事実はね、バーナードがちんけな野郎だってことで、いつだってそうだったっていうことなんだよ。俺たちはいつも口喧嘩し合ってるデブなおやじなんだよ。もう惨めなもんだよね。だけど、俺たちはそうやってやり合ってることで満足なんだよ」。
一方、スティーヴンはこう語っている。「ニュー・オーダーにこの先はないね。どんなことでも結論を出すのは難しいもんだけど、これに関してはもう出ちゃったと思うんだよ」。さらにバーナードはこう語っている。「必要以上に多くのことが語られ、なされちゃってるからね。ぼくたちはこれまでの自分たちの人生では原則と理想を持ったユニットとしてやってきたけど、ピーターがやってきたことはすべてぼくたちの体現していたものと真っ向からぶつかることなんだ」。
現在、バーナードは自らのユニット、バッド・ルーテナントを率いていて、これにはスティーヴンや元ニュー・オーダーのシンセのフィル・カニンガムらも参加している。バッド・ルーテナントは2009年に『ネヴァー・クライ・アナザー・ティアー』をリリースしている。
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