6月3日にオンラインで新作『The Future Is Medieval』を公開したカイザー・チーフスだが、作品を手がけたプロデューサーのトニー・ヴィスコンティはバンドがデヴィッド・ボウイの歌詞を却下したというドラムのニック・ホジソンの発言に反論している。
ニックはニューズ・オブ・ザ・ワールド紙の取材に応えて、トニーを通じてボウイに連絡を取り、歌詞面での協力を要請したと語っている。その記事でニックはこう説明していた。
「トニーがデヴィッドにショート・メールをして、“Man on Mars”の歌詞を書き上げるのに助言をお願いして、数行サジェスチョンをもらってくれたんだよ。ぼくはもともとすごいボウイ・ファンだから、こう言っている自分が信じられないくらいなんだけど、どうもしっくりこなかったから、その曲についてはホジソン/ボウイという共作クレジットをつけ損ねることになったんだ。残念!」
しかし、この発言に対してトニーは6月6日にNMEにこう語った。「ぼくはカイザー・チーフスのために歌詞を書いてくれとデヴィッド・ボウイにお願いなんかしてないよ。ぼくが今回のプロデュース仕事を請けたのは、ニックのボウイとT-レックスへの執着が高じたもので、ぼくは自分のプロデュースの秘訣の一部をバンドにつまびらかにしてはみせたけど、そうした作業のなかにバンドのためにボウイに歌詞を書いてもらうなんてことは含まれていないからね。そんなこと、ほんとにありえないだろ」。
ちなみにバンドの『The Future Is Medieval』はオフィシャル・サイトで7ポンド50ペンス(約1013円)でダウンロード販売のみされていて、全20曲のうちユーザーが10曲選曲して購入する仕組みになっている。また、あるユーザーが選んだ選曲がほかのユーザーにも使われた場合、そのユーザーには1ポンド(約135円)収入が入るようにもなっている。
カイザー・チーフスのオフィシャル・ページはこちらから→
http://www.kaiserchiefs.com/
(c) NME.COM / IPC Media 2011