ジョイ・ディヴィジョンのイアン・カーティスの没後30周年を記念して昨年からジョイ・ディヴィジョンの傑作『アンノウン・プレジャーズ』完全ライブを断続的に行ってきたピーター・フックだが、『アンノウン・プレジャーズ』を演奏するのは当初は後ろめたさがあったと語っている。
元ジョイ・ディヴィジョン/ニュー・オーダーのピーターは昨年マンチェスターで自ら経営するクラブ、FAC251で自ら率いるユニット、ザ・ライトとともにイアンの命日に『アンノウン・プレジャーズ』の完全ライブを行い、その後はイギリスやアメリカでも完全ライブ・ツアーを行ったが、始めた当初の後ろめたさを次のようにデイリー・レコード誌に語っている。
「始めた時には本当に後ろめたさがあってね。いろいろ批判もあったし、陰口も叩かれたけど、今じゃ俺もようやくこれを楽しめるステージにまで来たんだよね」とピーターは語っている。
ピーターはベーシスト・ユニット、フリーベースを一緒に組んでいたプライマル・スクリームのマニからも「イアン・カーティスの死体を売って金儲けしようとしてやがる」と批判を受けたりもしたが、その後マニは全面的にこれが失言だったとして謝罪している。
現在ではピーターは「後ろめたさはまったく感じていない」といい、この先のライブでは『アンノウン・プレジャーズ』のみならず『クローサー』も披露していくことになるとか。
「バンドも絶好調だし、このアルバムに込められた思いと情熱をすべて再現してくれているんだよ」とピーターは語っている。
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