マイ・ケミカル・ロマンス、被災者支援のために“シング”をリアレンジ。「日本に対して特別な絆を感じている」
2011.04.14 22:50
マイ・ケミカル・ロマンスが東北地方太平洋沖地震の被災者支援のため、『デンジャー・デイズ』収録曲の“シング”をリアレンジし、新たにタイトル“#SINGItForJapan”としてiTunesでの独占配信をスタート。バンドと所属レーベルの<ワーナー・ブラザース・レコーズ>は、収益を被災者支援のため米国赤十字社へ全額寄付することも合わせて発表している。
マイ・ケミカル・ロマンスは、バンドのTwitter公式アカウントに寄せられた何千もの「日本の被災者支援の為に立ち上がって欲しい」という世界中のファンからのツイートに応え、“シング”の再レコーディングをロサンゼルスのオーシャン・ウェイ・レコーディング・スタジオにて敢行。
“#SINGItForJapan”は、オーケストラ編成を従えての楽曲で、プリンス、マイケル・ジャクソン、マドンナ、エルトン・ジョン等との仕事で知られるロサンゼルス・フィルハーモニーの指揮者、スージー・カタヤマをはじめ、ほかにも様々なゲストが参加。アレンジとプロデュースはマイケミのギタリスト、レイ・トロ、エンジニアとミックスはアレン・サイズ、マスタリングはバーニー・グランドマンが手がけている。
そしてレイ・トロは今回の震災を受けて「日本での最初のショウ以来、マイ・ケミカル・ロマンスは日本に対して特別な絆を感じている」と話し、今回の“#SINGItForJapan”が、オーケストレーションという日本の伝統的なテーマを盛り込んだことについても語っている。
「ツアー中に事態が刻々と明らかになっていくニュースを目にして、大きな衝撃を受けた。俺たちはファンの声に押される形で“シング”をリメイクすることを思いつき、“#SINGItForJapan”を形にするために、その才能と時間を割いてくれた多くのミュージシャンに連絡を取った。オーケストレーションに日本の伝統的なテーマを盛り込むことによって、日本の人々への賞賛と敬意を表現することが出来たと思う」
地震と津波が日本を襲った後、レイ・トロはバンドのオフィシャル・サイトへ日本への希望のメッセージをビデオや写真、絵や言葉で送って欲しいとのメッセージを掲載している。彼はその中で「心とクリエイティヴィティのまま、自由に表現して欲しい」と書いており、世界中のファンから何千ものメッセージや作品を受け取った後、バンドはこれらを集め“#SINGItForJapan”のビデオを制作。新たに特設サイトを立ち上げて、その映像を公開している。(→http://singitforjapan.com)
この特設サイトでは、特製Tシャツ、そしてギタリストのフランク・アイエロが今年初めの来日公演中に撮影した写真から制作したリトグラフ「From Shibuya With Love」を販売。これらの収益もすべて被災者支援のために米国赤十字社へ寄付される。
“#SINGItForJapan”のiTunes へのリンクはこちらから。(→
http://itunes.apple.com/jp/album/singitforjapan-single/id431189458 )
4月27日からは、着うたフル(R)、着うたフルプラス(R)、スマートフォンシングル、PCシングルなどの形態での配信も予定しているという。