さまざまな歴史的なライブを提供したことで知られ、特にパンク・ロックの聖地としても有名なロンドンの伝説のライブハウス、100クラブ。先頃、このままでは今年のクリスマス前には閉店するしかないとオーナーが訴え出たことはここでも伝えたが、それに応えた救済キャンペーンが立ち上げられた。
立ち上げたのは100クラブをこよなく愛してきたというトニー・モリソンとジム・パディンドンという音楽ファンの2人で、Savethe100club.co.ukというサイトを開設し、ここで寄付を募っている。
トニーによればあと6週間のうちに50万ポンド(約6750万円)を用意しなければならないとのことで、そうすれば、店の存続も可能になるし、文化遺産として申請も可能になるとトニーはNMEに説明した。
「考え方としては、寄付をしていただいた人たちの間で委員会を設け、そこで店を将来へと繋げていく措置を判断していくことになると、そういうことです」とトニーは説明する。「店の状況が資金的に落ち着いたら、文化遺産として登録してもらいたいと思うし、そうすることで文化庁からの奨励金や大企業からの援助も見込めるようになると思うんです。もちろん、寄付していただけるみなさんと同様にね」。
トニーは「これを現実のものとするために、まずは6週間のうちに必要な資金を集めなくてはならないのです」と力説する。
42年に開店した100クラブはセックス・ピストルズ、オアシス、ホワイト・ストライプスが演奏した会場としてつとに有名だ。資金は現在のところ1万ポンド(約135万円)まで集まっているという。
(c) NME.COM / IPC Media 2010
伝説のライブハウス、100クラブ救済キャンペーンが開始
2010.10.01 20:45