スマパンのビリー・コーガン、クリス・コーネルの死に言及。「同じ立場に1000回は立ったことがある」

スマパンのビリー・コーガン、クリス・コーネルの死に言及。「同じ立場に1000回は立ったことがある」

スマッシング・パンプキンズのビリー・コーガンが、2017年5月に亡くなったクリス・コーネルの死に言及し、「同じ立場に1000回は立ったことがある」と胸内を明かしていることがわかった。

Consequence of Sound」によると、SiriusXMの番組「The Howard Stern Show」に出演したビリーが、「自分の命を絶ったクリスの気持ちが理解できますか?」と質問されて次のように答えているという。

「まあまあに満足できるギグをしても、自分があの頃に戻ることはない。彼ら(サウンドガーデン)はアリーナじゃなくてシアターでライブをしてた。俺も、そういったクソなツアーをやったことがあるよ。俺が言ってることは若いバンドには理解できないだろうな。2500人のために、喜んで演奏する人たちが大勢いるのはわかってるけど、でも一度でもトップを経験すると、反対側に行くのは辛い。彼らがカムバックしようとしていたにしろ、単にツアーをしていたにしろね」


そう述べたビリーは、クリスが感じていたかもしれない心境を想像しながら、以下のように続けたという。

「僕は彼らを批判してるんじゃない。俺が言ってるのは、絶頂期にいるときでさえ鏡の中の自分を見て、『こんなことをやっている意味なんてあるのか?』と考える夜が何度もあったということだ。そして、今までに俺は、その価値がない理由を言えないでいる。自分の中の何かが、『こんなはずじゃなかった』とか『これは誰もが素晴らしいと思ってるけど、自分にとっては違う。でも、どうすればいいのかわからない』とか言うんだ。俺が現実的に考えるに、そういう瞬間に彼は自分の命を絶つと決めたんじゃないかな。俺は、彼と同じ立場に1000回は立ったことあるからわかるんだ……。明らかに自殺は問題の解決にはならないけど。俺は、『それが、どんな気持ちか理解できる』と言える数少ない一人だ」


ビリーはこの発言で、クリスが命を絶った筋書きを立てようとしているのではなく、大きなことを成し遂げても、空虚に感じることがあると言いたかっただけだと強調していたそうだ。



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