ペット・ショップ・ボーイズのニール・テナント、新作、そしてボウイとの思い出を語る
2016.04.05 10:13
4月1日にニュー・アルバム『スーパー』をリリースしたペット・ショップ・ボーイズ。欧米ではまだ目新しいビート、“レゲトン”をフィーチャーするなど、数々の新たな挑戦が見られる今作についてニール・テナントが語ったインタヴューが、現在発売中の『ロッキング・オン』5月号に掲載されている。
今作での前衛的なサウンドは、メインストリーム化してエッジを失ったダンス・ミュージック・シーンに警鐘を鳴らすためのものではないか、と訊かれ、ニールは以下のように答えた。
「今のEDMはかなりポップ化されてしまっている。いつの時代もクラブ・カルチャーが好きな人々はいるけど、でもここまでビッグになると、それに対する反発ももの凄いものがあるんじゃないかと思うよね。たとえば70年代のディスコ・フィーヴァーももの凄くて、ありとあらゆるものがディスコ一色だったのが、あるとき突然終わったんだ。あとはまあ、みんなやっぱりEDMみたいなハードな音楽が好きなんだよね。だからこの先も何らかのヴァージョン違いのEDMが続いていくんだと思う。ただ、僕らが鳴らしている音楽はEDMではないと思うんだよね」
また、デヴィッド・ボウイの“ハロー・スペースボーイ”のリミックスを手掛けたきっかけも以下のように明かしている。
「きっかけは、1995年の彼の『アウトサイド』ツアーのロンドン公演を僕が観に行ったことだったんだ。ライヴが終わった後、楽屋に招待されて、初めてボウイに会って、そこで『“ハロー・スペースボーイ〟をシングルとしてリリースしないんですか?』と訊いたんだよ。そしたらボウイはすぐ隣にいた人に向かって『ほらね』と言って……」
この他にも“ハロー・スペースボーイ”のリミックスを制作した際のボウイとのエピソードや、今作のサウンドが前衛的になった背景についても語られたインタヴューとなっている。
『ロッキング・オン』5月号の詳細はこちらから。
http://ro69.jp/product/magazine/detail/141129