ピーター・フックは、ジョイ・ディヴィジョンの公式ツイッター・アカウントの開設を知らされていなかったという。
9月17日朝、ニュー・オーダーの公式ツイッター・アカウントがこの新アカウントの開設を告知したが、これにフックは「教えてくれてありがとう」と答えている。「@joydivisionのメンバーとしては、知らせてもらいたいところだったな」
フックがニュー・オーダーとして参加したアルバムは、バンドの通算8枚目、2005年の『ウェイティング・フォー・ザ・サイレンズ・コール』が最後となる。ガーディアン紙によれば、2007年にフックはMySpaceのブログで「このグループは解散した!」と書き、残ったメンバーがフック抜きで「ニュー・オーダー的なものをやる権利はない」と断言した。ところが2011年末にニュー・オーダーは再結成しライヴ活動も再開、フックに代わりトム・チャップマンがベーシストを務めた。2011年12月には『Live at the London Troxy』も発売され、バンドは翌2012年も年間通じてツアーを行っている。
このニュースを知ったフックは「ピーター・フックのいないニュー・オーダーなんて、フレディ・マーキュリーのいないクイーンか、エッジ抜きのU2か、スウィープが出てこない『スーティ』(イギリスのアニメ番組)だ!」と自身のウェブサイトに書いている。
一方バンドは2014年のツアーから、ステージで新曲を披露しはじめた。今月はじめにはミュート・レコーズとの契約を発表。チャップマンを迎えての初のスタジオ・アルバムとなる新作は2015年発売を予定している。
2013年『ローリング・ストーン』誌のインタビューで、ギタリストのバーナード・サムナーは、彼らの新作がよりエレクトロニック/シンセをベースにしたものに戻っていくだろうが、ギターの余地はまだ残しておくと、とぼけた調子で答えている。
「クールなギター・トラックを誰かが作ってくれれば、アルバムにそれを入れるスペースがない訳じゃない。僕はニュー・オーダーが雑種バンドだと思ってるし、これからもそこは変わらないはずだ」
バンド活動の一方、サムナーは彼の人生と音楽について綴った回想録『Chapter and Verse』を9月25日にバンタム・プレスから発売する予定になっている。