元ロストプロフェッツのリー・ゲイズ、イアンの行状などわかるはずもなかったと語る
2014.07.30 19:50
新ヴォーカルのジェフ・リックリーを迎えてノー・ディヴォーションとして新たに活動を再開している元ロストプロフェッツの面々はイアン・ワトキンスの児童性虐待について知らなかったのかという報道陣の度重なる問いかけに答えている。
イアンは2012年に幼児への性虐待容疑で逮捕され、昨年計35年の実刑判決を宣告されたため、バンドも解散となったが、その後、残されたメンバーたちは元サーズデイのジェフをヴォーカルに迎え、新たなユニットとして今年から活動を再開している。
ギターのリー・ゲイズは自分たちにはイアンがなにをやっているかなど知る由もなかったと「どうすれば知り得たのさ? どうすればそんなことわかるわけ?」とBBCの取材に問いかけている。
「そんなことをほかの5人のメンバーに打ち明けるやつなんている? ほかのメンバーには全員で8人も子供がいるんだよ。そんな話を聞いたら全員その場で死んじゃうから、そんな話は絶対しないってもんだよ」
さらにイアンの逮捕の前にはバンド内の人間関係があまりにも険悪になっていたため、いずれにしても解散は避けられなかったはずだとリーは説明している。リーは自身が最後にイアンに会ったのはバンドにとって『ウェポンズ』からのシングルとなるはずだった"サムデイズ"のビデオの撮影現場でのことで、その時のイアンの様子をバンド内の険悪な空気に反して「変に前向きであらゆることについて期待感を膨らませていた」と振り返っている。
「次のアルバムについても話してて、それがどれだけうまく行って、バンドとしてまた軌道に乗るかということを力説してたんだ。今から考えるとどれだけイアンが現実を見失っていたのかをよく物語っていたと思うんだけど。ほかのみんなとはまるで違う世界に行っちゃってて、俺たちがまた成功するって満足して、前向きで、確信してたんだよ」
なお、この時のビデオは結局、未発表のままに終わった。
ノー・ディヴォーションは先頃シングル"Stay"をリリースし、カーディフで行った再起して初のライヴでは「俺たちに付き合ってくれてありがとう」と観客への感謝を表明した。
(c) NME.COM / IPC Media 2014