6月7日発売のロッキング・オン7月号にて、ザ・スマイルのデビューアルバム『ア・ライト・フォー・アトラクティング・アテンション』の全曲解説を担当しました!
5月のデジタルリリース以来、各国各メディアで絶賛が相次いでいる注目のアルバムだが、私が同作を気に入っているポイントは、何と言ってもレディオヘッドのナラティブから自由になった直接性、そしてある種の軽さだったりもする。
トム・ヨークとジョニー・グリーンウッドにとって「ロック」が今、改めて彼らを解放する手段となったのも感慨深いし、しかもザ・スマイルはかつてのレディオヘッドのようなロックバンドの再現ではなく、極めて2020年代的なロックバンド然としているのが最高だ。
非ロック的なエレメンツこそがむしろロックの活性剤になるという構造は、近年のWarpやNinja Tuneの新世代バンドたちの姿にも明らかなわけだが、トム・スキナーという凄腕ジャズドラマーが八面六臂の働きを見せるザ・スマイルもまた、そうした構造を持つ「新人バンド」なのだ。
と、いうような前提に立ちつつ、全曲こってり解説しています。6月17日(国内盤は6月15日)にフィジカルリリースされる『ア・ライト・フォー・アトラクティング・アテンション』のお供としてチェックしてもらえると嬉しいです。ぜひ!(粉川しの)
ザ・スマイル『ア・ライト・フォー・アトラクティング・アテンション』のレビューは6月7日(火)発売のロッキング・オン7月号に掲載します