宮本浩次、ぴあアリーナでのバースデーライブの感想

宮本浩次、ぴあアリーナでのバースデーライブの感想
エレカシにはエレカシのグルーヴがあり、小林武史のいる宮本ソロ・バンド「五人衆」にも独自のバンドグルーヴがある。そして宮本の弾き語り(+バックトラック)のグルーヴは「宮本の音楽」のむき出しの本質である。恵比寿リキッドルームでの最初の弾き語りバースデーで初めてそれは露わになり、コロナ禍で行った配信ライブでそのグルーヴがPCの画面から放たれたのは衝撃的ですらあった。そして今回、ぴあアリーナでそのグルーヴは1万人の観客を圧倒した。宮本にとって、このライブは記念の企画ライブでも何でもなくて、大きな物語のハイライトの一つであり、挑戦であることが全編から伝わってきた。椎名林檎とのコラボ曲”獣ゆく細道”すら、完全に極上の宮本グルーヴになっていた。
ヘッドセットマイクを使ったのも、大画面のLEDにずっと宮本の一部始終を(開演前も終演後も)映す演出も大正解だったと思う。素晴らしいバースデーライブだった。(山崎洋一郎)
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