筋肉とセンチメンタリズム、もの凄く乱暴にレッチリを表現すると、そんな言い方も可能かもしれない。
長くプロデュースを担当して来たリック・ルービンがどちらかと言うと筋肉型だった(まあ、そんな簡単な話ではないけどね)のに対し、今回のデンジャー・マウスはレッチリのセンチメンタリズムにフォーカスしたプロデュースをしているように思える。
ナイジェル・ゴドリッチとの組み合わせは、とてもモダンなモードを予想させるが、むしろ懐かしくさえある音になっている。
喪失感と、一種の敗北感がレッチリのセンチメンタリズムの根拠になっていると僕は思っている。
バンドとデンジャー・マウスは、そこに2016年のバンドのアクチュアリティーを発見したのだ。まさに喪失と敗北、これこそが2016年のリアルだと思ったのではないか。
今週のワールド・ロック・ナウでしっかり紹介したい。
レッチリの最新作は、最高にセンチメンタル!
2016.06.26 20:41