ネット時代の最強の勝者は、60年代から権利フリーの姿勢を貫いているこの伝説のロック・バンドだ

ネット時代の最強の勝者は、60年代から権利フリーの姿勢を貫いているこの伝説のロック・バンドだ
60年代にデビューしたグレイトフル・デッドは、当時からライブでの録音行為を自由にし、その音源を対価を得ない限り、流通させることも支持していた。
グレイトフル・デッドのライブは基本的にインプロビゼイション主体なので、毎回曲目も内容も違う。それだけにライブの録音音源は貴重で、ライブ音源の共有化はファンにとって、とても大切なことになっていった。
そんな60年代的なヒッピー・カルチャーが、21世紀に入り、高度なネット・ビジネス・モデルとして注目を集めている。
2010年には「グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ」という本まで出ている。
「実験を重ねる」「仲介人を排除する」「コンテンツを解き放て」という彼らの姿勢は、まさに今こそ有効なものだ。
ジェリー・ガルシアの死後、バンドは活動休止だが、高音質音源のCDやダウンロードによる販売、グッズの販売などで現役時代より収益がいいらしい。
この7月、ファンへの「お別れ」を告げる再結成コンサート開催するが、20万枚のチケットはすぐに完売してしまった。
23日の朝日新聞朝刊。
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