ロンドンでの児島由紀子さんによる対面インタヴューだけに、本当に深いところまで突っ込まれていて、自伝『STILL A PUNK』を読んだ人でも、新たな刺激が待っている。「宗教」や「階級」「民族」、あるいは「学校」といった集団意識が彼に与えた精神的暴力、
あるいはピストルズ時代の彼の巨大な怒りはどこからきているのか、という誰もが知りたい本質、
PiLの『アルバム』で、ジンジャー・ベイカーやスティーヴ・ヴァイ、坂本龍一という凄すぎるメンバーがいかにして集まったかという制作秘話を含めたビル・ラズウェルとの思い出、
そして、「悲しみや苦痛に決着をつけるために、俺は“デス・ディスコ”を歌い続ける」と語る両親への思いなど、
涙と笑いと怒りに満ちた、読み応えたっぷりの14ページ。
いつもながら読んだあと気持ちがきゅっと引き締まり、力が湧いてくる。昨年末にリリースされたSHM-CD『ALBUM<スーパー・デラックス・エディション>』や『メタル・ボックス』を聴きながらお楽しみください。
ちょうど1年前に刊行した、パンク特集号はこちら。(井上貴子)