「展覧会の絵」といえばもはやムソルグスキーでなく、彼の演奏するオープニングが浮かんでくるほど有名だし、ロックにシンセサイザーを持ち込んだ先駆者として知られる。
2010年にはELP(エマーソン・レイク&パーマー)の再結成を果たし、4月には東阪ビルボードでのソロ来日公演も予定。
ELPの楽曲の演奏や、巨大なモジュラーシステムを持ち込むと本人もコメントで語っていた。
死因は頭に銃傷があることから、自殺と言われている。
2011年3月、東日本大震災への追悼として書きおろした曲を聴くと、なぜ…という思いが強くなる。
ものすごく個人的なエピソードだが、
10代の頃読んでいた少女漫画(青池保子『イブの息子たち』。BBCドラマ『ドクター・フー』ばりに時空を行き来するエキセントリックなラヴ・コメディ)の主人公=ヒースが、ワイルドなピアニストという設定や、趣味がバイク、服装のセンスなどキース・エマーソンをモデルにしていると知って、ますます愛着を感じたことを思い出す。
ご冥福をお祈りします。(井上貴子)