ナタリー・ポートマンに強敵現れる@TIFFその8

ナタリー・ポートマンに強敵現れる@TIFFその8

ダーレン・アロノフスキー監督の最新作、”BLACK SWAN" で主演のナタリー・ポートマンの演技が素晴らしかったが、ジョン・キャメロン・ミッチェル監督の最新作”RABBIT HOLE"のニコール・キッドマンも良かった。

子供を亡くした夫婦が、その悲しみといかにして向かうのかというこの作品は、原作となったピューリッツァー賞受賞の芝居のレビューを読んだニコールが脚本家に連絡を取って映画化にこぎ着けた作品。彼女自らがプロデューサーも務める。あまりに低予算だったため、「映画で出てくる家に本当に住んで、映画に出てくるシリアルを本当に食べながら撮影したの。シャワーもトイレも共同だった」とニコールは語った。

興味深かったのは、ジョン・キャメロンらしいかっ飛んだ演出がまったく抑制された作品だったということ。しかし監督は、今回は「自分の色を抑えて、演技から物語がすべてにじみ出てくるようにしたかった」と語った。アメリカでの公開は、年末。ということは、スタジオもアカデミー賞狙いのつもりで走るということだ。
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