トランプ氏支持集会が混乱でキャンセル。抗議者達がケンドリック・ラマーの”Alight"をチャント

トランプ氏支持集会が混乱でキャンセル。抗議者達がケンドリック・ラマーの”Alight"をチャント
11日にシカゴのイリノイ大学で、大統領共和党候補指名争いで現在首位に立つドナルド・トランプの支持者集会が行われる予定だった。が、支持者と抗議者達が小競り合いとなったため、安全を考慮して、集会はキャンセルされた。

CNNによると、抗議者は会場のアリーナ内5セクション分くらいは埋まるくらい集まっていたそうだ。が、キャンセルが決定した後に、彼らが、ケンドリック・ラマーの"Alight”をチャントしているのだ。映像こちら。
https://twitter.com/BET/status/708472164429799425

"Alight”の歌詞の”we gon' be alright"(俺達は大丈夫だから)という箇所。

"Alight”のMVはこちら。

この曲は、去年Black Lives Matterという黒人の人権運動が起きた時に、プロテストをしていた若者達がアンセムとして歌い始めた曲でもある。

トランプの抗議者は、彼の移民政策があまりに人種差別主義者的であることに意義を唱えて集まっている。

トランプの集会では、これまでにも抗議を主張する黒人の顔をトランプ支持者の白人が殴ったり、抗議者が集まるとトランプが、「ママのところへ帰りな」と叫んで、退去させられりしてきた。さらに、トランプは、「僕も顔を殴りたい」などとまで発言している。

トランプの集会を止めたシカゴ市民達は、”Alight”のチャントの他、”We stopped Trump”というチャントも行っている。
https://twitter.com/JDiamond1/status/708463648012955648

コメディアン達も、これまではトランプを笑いものにしてきたが、笑えない状況になってきたので、その皮肉も最近辛辣さが増している。TV番組『サタデー・ナイト・ライブ』は、「人種差別主義者のためのトランプ」という政治広告風のコントを発表したり、ルイCKという人気コメディアンが「トランプはヒットラーだ」とメールをファンに配信したりしたことも話題となった。
中村明美の「ニューヨーク通信」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする