2021年にリリースした“W/X/Y”がストリーミング再生6億回を記録し、第64回『輝く!日本レコード大賞』では新人賞を受賞したTani Yuuki。
名前や活動の規模が大きくになるにつれ、彼は「なぜ自分は歌い続けるのか」という問いを抱えることになる。
そして昨年開催されたツアー「Tani Yuuki Hall Tour 2023「kotodama」」を経て、「求めてくれるから歌うんだよな」という答えにたどり着いたTani Yuukiが放つ次なる一手がEP『HOMETOWN』だ。
かつての自分自身へ語りかけながら、孤独に夢を、希望の未来を歩まんとするすべての人々へエールを送る“花詩”、アコースティックな構成の中、高めの平熱で突き進んでいった先に開ける壮大なラストがありきたりな日常に花を添えるようなカタルシスを生む“ガラクタ”。
《これから話すのは今の僕を形作る物語》という歌いだしでTani Yuukiが生まれる前に滲んだ後悔と新たな決意がほとばしる“笑い話”、そして《あたりまえが非日常に/新しい場所が日常に変わっていく》という言葉で故郷について歌う”I’m home”。
4曲それぞれが『HOMETOWN』という名のもとに過去・現在・未来の心の拠り所を指し示した今作について、『ROCKIN'ON JAPAN』にてインタビューを実施。
「奮い立たせたいのはたぶん、自分自身なんですよ。歌う理由として求めてくれる人との関係があるだけで、根本の構図はどこまで行っても変わらない」と熱いまなざしを向けながら、地元・茅ヶ崎トーク満載で過去の思い出も交えて語ってもらった。作品に込められたその思いをぜひ彼の言葉で確かめてください。(橋本創)
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Tani Yuukiが今、目指す先にある故郷とは?──過去・現在・未来、そのどれもに確かな足跡を刻む最新EP『HOMETOWN』を語る!
2024.05.21 15:00