ゴールデンウィークに野音でスペアザ！
もはやそれだけで勝負は決まっていたようなもんだが、言わずもがな最高に気持ち良かった。
やはり印象的だったのは、お客さん全員が本当に楽しそうだったこと。
みんな片手にお酒を持ち、同じタイミングで歓声をあげ、同じように身体を揺らす。
「今この瞬間を最大限に楽しむんだ。そのためにはスペアザの音楽が必要なんだ」
全員がそんな気持ちで観ていたんだと思う。

もちろん、その前提として、音楽の可能性、アレンジの可能性、そして音との戯れ方と楽しみ方の多様性を追求するという姿勢があることは言うまでもない。
本来ストイックでもあるその姿勢を、何より楽しめる音楽に変えてみせるスペアザはやはり、最高の音楽集団だ。
SPECIAL OTHERSが音楽をただ楽しみ、それを観客が求め、楽しむ。
音楽の理想型のようなものが、目の前で実現していた。
彼らの音楽の凄まじさをあらためて感じるライブだった。（荒木）