『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』、本日公開!
発売中のCUT1月号では、描き下ろしの表紙に加え、キャスト、スタッフ総勢19名が集結した『忍たま』大特集をお届け。高山みなみさん×田中真弓さん×一龍斎貞友さんの座談会、関俊彦さんインタビュー、大西流星さん×藤原丈一郎さんのインタビューに続き、今回はアニメ『忍たま乱太郎』の原作『落第忍者乱太郎』作者である尼子騒兵衛さんの言葉を一部抜粋してご紹介します。
「大真面目にどんどん違う方向へ行く笑い」というのは、何回見ても笑えると思うんですよ。逆に、変な顔や変な格好をしてみたりという笑いは最初の1回しか笑えない気がして。だから、乱太郎たちはいつも大真面目なんです。何事も真面目に全力で取り組まないと笑いに繋がらないので。だから私も、描くのはギャグマンガだけれども、時代背景も風俗も全力で調べるんです。
明るく愉快なギャグ展開が盛り沢山の『忍たま乱太郎』。本作では、きり丸や土井先生の過去についてなど『忍たま乱太郎』という作品が持つシリアスな側面がこれまで以上に描かれています。今回の劇場版だって、兵法や武器の扱いも大真面目にやってますから! まあ真面目だけだと笑えないですけど、そこに乱太郎たちが入ることによって緩和が生まれ、ギャグ要素のあるドラマができあがっています。そのあたりは、(脚本の)阪口和久さんが書いてくれたカッコよさに藤森雅也監督がうまいことギャグをブレンドしてくださって。原作よりもさらに面白くなってると思いますね
劇場版に深く切り込むテーマについてから、尼子さんにとって『忍たま乱太郎』がどんな作品になっているのか、というところまで、丁寧に語っていただきました。子どもの頃から『忍たま』に親しんできた人であればあるほど心にグッとくるインタビューになったと思います。きり丸の場合は「アルバイト」という言い方でギャグにしてますけど、実際の戦災孤児も近しい部分はあったんですよね。一方で土井半助は、休みの日に行くところがないきり丸を家に引き取ってますけれども、彼が忍術学園の学費を出してやることはないんです。同情して出すべきではないと思っている。きり丸も借りを作りたくなくてアルバイトで学費を稼いでいる。そのあたりはシビアかもしれないけれども、それが戦国かなと思っています
なぜ『忍たま乱太郎』は世代を超え、誰にとっても無限に楽しくあり続けるのか。その理由が散りばめられたインタビューの全文は、ぜひ誌面でじっくりお読みいただきたいです!(山下茜)
CUT1月号は現在以下にてご購入可能です。