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    Aimer『daydream』を聴いて心に残った願い


    以前、このブログにAimerのアルバム『daydream』への期待を込めて以下のことを書いた。
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    Aimerに多くの優れたソングライダーが楽曲を提供したいと願い、しかもそれが彼女に提供するからこそ誕生したという必然を感じさせる名曲となるのはなぜか。
    それはAimerが人の内面の海溝のように深いところにある世界を、自らの歌のフィルターを通すことで、幻想的なのに生々しい白昼夢のようにリスナーの前に立体化させることができてしまうシンガーだから。
    彼女に提供する曲が深く内面的であればあるほど、その歌はアブストラクトなものではなく、肉体的でダイナミックなものになる。
    もっと言えばポップなものにまでなってしまう。
    今までいなかった、全く新しいタイプのシンガーだと言ってよいだろう。
    9月21日にリリースされるニューアルバム『daydream』は、間違いなくそんなAimerの歌と、素晴らしいソングライターたちの深く内面的な楽曲たちの奇跡的な出逢いが詰まった名盤になるだろう。
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    そして届いたのは、本当に素晴らしいソングライターたちがその歌声を通して真実に触れたいと願いながら彼女に楽曲を贈り、Aimerがその願いに応えることにすべてを捧げるように歌声を咲かせたアルバムだった。

    ONE OK ROCKのTakaは特に、5曲もの素晴らしい楽曲を提供しているが、ラストを飾るこの“Stars in the rain”に辿り着いたとき、本当に触れられないはずのものに触れた一瞬の奇跡を感じる。
    このアルバムを聴き終えたときに心に残る気持ちをたくさんの人と共有したいから、ひとりでも多くの人に聴いてほしい。(古河)
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