7月10日、キングス・オブ・レオンがスコットランドの音楽フェスT In The Parkのヘッドライナーとしてライブを行った。
黄昏時のフェス開催地キンロス。キングス・オブ・レオンは“ザ・バケット”、“テイパー・ジーン・ガール”、“モリーズ・チャンバーズ”などを含む豪華なセットを展開した。
メイン・ステージで行われたこの日のライブの半ばで、シンガーのカレブ・フォロウィルはスコットランドが大好きだと話す。当地の豊かな飲酒文化のためだそうだ。「酒を飲んでも誰も顔をしかめない場所があるとしたらここだよな? だろ?」と言って彼は酒瓶をあおる(一応チェイサーとしてカシス・ジュースも飲む)。
「めちゃくちゃなことにならないといいんだけど」とカレブは続け、テープ・エコーをかけたギターを弾き始める。この夜一番の盛り上がりを見せた“セックス・オン・ファイアー”だ。
カレブは終始打ち解けた様子で、メイン・ステージに詰めかけた群衆に「こんなところにも友達がいるなんて嬉しいな」と話しかける場面もあった。
トレモロを効かせた“マイ・パーティー”では高音部用の予備のマイクも使い分け、その次に披露された初期のヒット曲“モリーズ・チャンバーズ”はCDよりもかなり遅いテンポで演奏されたが、コーラス部では温かな合唱が始まった。“クローサー”ではギターのマシュー・フォロウィルが“ヘイ・ジョー”でのジミ・ヘンドリックスを彷彿とさせる「歯弾き」も見せる。
「みんな、楽しんでる?」と“クローサー”の後にカレブは言う。「今回のライブをずっとずっと楽しみにしていたんだ。ここはとってもいいね。さあ、パーティーを始めよう」
ライブの最後で彼はT In The Parkに敬意を表してこう話した。「このフェスティバルは僕らが一番楽しみにしているイベントなんだ。なんだか故郷にいるような気分でさ。君らのことがとても好きだよ。ここで演奏していると本当に『キングス』・オブ・レオンになれたような気がするんだ。そうだ、ずっとここにいることにしよう」
最後を締めたのは壮大な“ユーズ・サムバディ”と“ブラック・サムネイル”。“ブラック・サムネイル”でカレブはギターをバスドラに叩きつけ、手を振ってステージを去った。
セットリスト
1.Be Somebody
2.Taper Jean Girl
3.My Party
4.Molly's Chambers
5.Red Morning Light
6.Fans
7.Closer
8.Crawl
9.Four Kicks
10.Charmer
11.Sex On Fire
12.The Bucket
13.Notion
14.On Call
15.Slow Night, So Long
16.Knocked Up
17.Manhattan
18.Use Somebody
19.Black Thumbnail
(c) NME.COM / IPC Media 2008/2009
キングス・オブ・レオン、T In The Parkでスコットランド文化を称賛
2009.07.13 20:28