7月4日(木)からシーズン3が全世界同時配信されるNetflixオリジナル・シリーズの『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。
「Ultimate Classic Rock」によると、同作が世界的ヒットを記録した要因の一つに、使用されている楽曲があり、80年代楽曲により観るものをノスタルジックな感情に浸らせるという。
シーズン3のトレーラーでは、モトリー・クルーの“Home Sweet Home”、ザ・フーの“Teenage Wasteland”が使用されており、新シーズンにおいても名曲たちが物語において重要な役割を果たすことが予測できるとのこと。
同作品の脚本、監督、プロデューサーを務めるザ・ダファー・ブラザーズは2016年の「Complex」でのインタビューで、楽曲の重要性について以下のように語っていたという。
どの場面にどの楽曲を使用するかということが、作品を作っていく上で非常に重要。それによって作品自体がブチ壊されてしまうこともあるからね。
トライ・アンド・エラーで何度も、どの曲がいいか試行錯誤するんだ。もちろん1983年あたりの楽曲から選んでいるよ。
僕たちにとって重要なのは、トーンとかフィーリング、その音楽によってどんな物語が語られるかなんだ。
この結果、同作で使用されている楽曲は単なる「グレイテスト・ヒッツ 80'」というようなサウンド・トラックではなく、有名曲からちょっとマイナーな曲までバランスのとれた楽曲たちが揃っているとのこと。
「Ultimate Classic Rock」では全45曲紹介されているが、ここではその中から6曲を紹介したい。(以下シーズン1&2のネタバレ含みます、ご注意を!)
TOTO “Africa”
アニメ『サウスパーク 』からチキンのCMにまで使用されるほど、時代関係なくヒット曲として知られる同楽曲。2018年にはウィーザーがカバーしたことによって、ビルボードのオルタナティブ・チャート首位に返り咲いた。シーズン1でスティーブがナンシーの部屋に忍び込み、イチャつくシーンで使用されているとのこと。
ニュー・オーダー “Elegia”
ジョイ・ディヴィジョンのフロントマン、イアン・カーティスを偲んで作られた同楽曲は1985年にリリースされたアルバム『ロウ・ライフ』に収録されている。この楽曲はウィルの葬式のシーンで使用されているという。
デュラン・デュラン “Girls on Film”
周りと馴染めないジョナサンが意を決してハロウィン・パーティーに行ってみると、仮装をしたサマンサと名乗る女性に仮装をしていないことを指摘される。ジョナサンは彼女の仮装を「キッス?」と間違うが、本当はスージー・スーの仮装なんだそう。このシーンで使用されたのが、1981年の画期的なヒットとなった同楽曲だという。
Queen “Hammer to Fall”
ダスティンは小さい、トカゲに似た生物を捕まえダートと名付けるが、実はその生物は裏側の世界のモンスターだった。ダートは大きく成長し恐ろしいモンスターになってしまい、ダスティンは地下室にダートを閉じ込めた。年上のスティーブに助けを求め、その地下室に向かう車の中で流れているのが、この1984年のクイーンのアルバムに収録されている同楽曲とのこと。
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