マーク・ジェイコブス、ニルヴァーナのロゴに酷似したデザインを使用。著作権侵害で訴えられるも「デザインを再解釈」として異議

マーク・ジェイコブス、ニルヴァーナのロゴに酷似したデザインを使用。著作権侵害で訴えられるも「デザインを再解釈」として異議

ニルヴァーナのロゴに酷似したデザインを使用しているとして、ファッションデザイナーのマーク・ジェイコブスがニルヴァーナの代理人より著作権侵害で訴えられ、その訴えに対しジェイコブス側が異論を唱えていることが分かった。

現地時間3月12日に「The Guardian」が伝えたところによると、問題となっているのは、1993年のペリー・エリスのコレクションでジェイコブスが発表したRedux Grunge Collectionの25周年を記念して、2018年11月に発表されたデザインとのこと。

そのデザインは、ニルヴァーナのスマイリー・フェイスでバツ印になっている目の部分が、マーク・ジェイコブスのイニシャルである「M」と「J」に入れ替わっており、「HEAVENLY」の文字と共にTシャツやパーカー、ソックスにプリントされているというものだ。

2018年12月にニルヴァーナの代理人を務める弁護人が著作権侵害でMarc Jacobs International L.L.C.を訴えたが、現地時間3月8日、ジェイコブスはカリフォルニア州連邦裁判所に対し「著作権を有するデザインと、マーク・ジェイコブスのアイテムに使われたデザインに本質的な類似性はない」と記載された書類を提出し、訴訟の棄却を訴えているとのことだ。

「The Guardian」によると、その後にジェイコブスは棄却の申し立てで、「1990年代のニルヴァーナのヴィンテージTシャツに触発された」と認めてはいるが、「お馴じみのロゴにマーク・ジェイコブスのブランドの要素を取り入れて、デザインを再解釈した」と意義を唱えているそうだ。

またデザイン的にも、ニルヴァーナの遺産管理団体は、カート・コバーンが描いた黄色のスマイリー・フェイスとTシャツの裏にプリントされたフレーズのみ著作権を所有しており、ジェイコブスのデザインは、登録されているニルヴァーナのロゴの完全な複製ではないため、著作権は侵害していないと主張している報じられている。

なお、裁判所に提出された書類には、カート・コバーンの元妻コートニー・ラブと、娘のフランシス・ビーン・コバーンは同コレクションのファンであり、ジェイコブスがInstagramに投稿した問題のデザインがあしらわれたアイテムの画像には2人が「いいね」を押し、コートニーは好意的なコメントを残していたとも指摘されていたそうだ。

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