10月から新作『コンクリート・アンド・ゴールド』を引っ提げて北アメリカ・ツアーに乗り出すフー・ファイターズだが、デイヴ・グロールはニルヴァーナ解散後、トム・ペティに声をかけられたことを振り返っている。
かつてYouTubeに投稿された映像の中でデイヴがトム・ペティに声をかけられ、1994年放送の「サタデー・ナイト・ライブ」でザ・ハートブレイカーズのドラムを務めた経緯を以下のように説明していた。
「マネジメントの人から連絡があって、トム・ペティから問い合わせが入って『サタデー・ナイト・ライブ』で連中と一緒にドラムを叩く気はあるかって知りたがってるんだけどって言うんだよ」
「それを聞いて俺は『なに? なんで俺なんかに声をかけてるんだよ? まともなドラマーを誰も知らないっていうのかよ』って思ったけど、答えは『もちろんやるよ、やるやる』っていうもんだったんだ。問答無用でやるっていう」
「ニルヴァーナが終わってから、初めてドラムを叩くのが楽しみに思えた機会になったんだ」
ニルヴァーナはこの年1994年4月にカート・コバーンが自殺したため解散し、また、ザ・ハートブレイカーズからはドラムのスタン・リンチが脱退していたため、11月に行われたこの「サタデー・ナイト・ライブ」へのテレビ出演の際、デイヴに白羽の矢が立つことになった。
実はトム・ペティはそれだけでなく、ザ・ハートブレイカーズへの正式なドラマーとしての加入もデイヴに持ちかけていたことでも知られている。デイヴとしては迷ったともいうが、自分の曲を自分のバンドで歌って届けたいという、かねてからやってみたかった活動を追求することを理由として、トムからの申し出を断っている。
デイヴの回想とザ・ハートブレイカーズとの共演映像は一般のアカウントがYouTubeにアップしている。
https://www.youtube.com/watch?time_continue=41&v=SYhYOdsqK5Y
トム・ペティは10月2日に他界、多くのミュージシャンが追悼のコメントを発表している。