ROACH バンドの現在地を示すシングル『THE TIME IS NOW』誕生!(2)

はじきたいんじゃなく、全員を連れていきたいからこそ、置いていくくらいのスピードで走らないとわからないだろうなって。「愛してるよ」って言って「あたしも」っていうような奴は、ロック聴くわけないんです(taama)

――受け入れてもらうことを考えて、音楽を作ったりライブをやっていたこともあったんですか?

taama やっぱり、少しでも多くの人に届けたいときって、こうだと思うんです(両手を広げる)。でも、「ぶっ殺すよ」とか「愛してるぜ」って世界だと思うんで、こうやるなら(両手を広げる)バッキバキのハードコアバンドになったほうがいいんじゃって思っちゃう。だったら叩いて叩いてついてくる奴だけでいいのかな、それが1000人集まったほうがすごいじゃんって。わかってる奴だけ来いっていうほうが、もっと楽しく生きられるのかなって。ふざけに来る奴、遊びに来る奴、いらないなって思っちゃったんです。ライブしたい奴だけ来い、純度の低い奴はいらないって。提示したほうがわかりやすいじゃないですか。はじきたいんじゃなく、全員を連れていきたいからこそ、置いていくくらいのスピードで走らないとわからないだろうなって。「愛してるよ」って言って「あたしも」っていうような奴は、ロック聴くわけないんです。

――確かに!

taama みんなヒネくれてるはずなんです。泣きながら飛んで来たりするし。そこに届けなかったら、ロックじゃなくていいじゃん、フォークギター持ったほうが早いじゃん、って。一周して自分に戻ってきたような感じがしてるんですよね。

――だから極端な言葉が並んでいるんですね。《人を恐れていては 意思を失うだろう》って書けるのは、逆に人を恐れたことがあるからなのかなって。

taama 絶対そうじゃないですか。思ったことがない人なんて、現代社会にいなくないですか?(笑)。これも東京で生きていくために学んだことかもしれないです。ネガティブを吐き出していても人は寄ってこないし、病は気からって言うじゃないですか。心が病んだら体が病む。だったら体にいいことしたら心にもいいはずじゃん、って生活スタンスを切り替えたんですよ。東京に来て。したら途端に元気になって、やっぱり全部繋がっているんだなって。物質とイメージって。それが言いたいんですけれど、そんな深いところまで伝わらなくてもいいんですよ。こんなこと言われたから友達大事にしよう、くらいでいいんですよ。歌詞ごとき、言葉ごときで全部伝わると思っていないし、ライブごときで全部伝わると思っていないし、バンドごときで全部伝わると思っていないし。でも、それでいいんです。全部言っちゃうと、ヒネくれた奴らにうるせえって言われちゃうんで、余白がないと。自分が欲しいから、自分で展開させる余白は置いておくし、それがわかんない奴は殴ればいいやって(笑)。家帰って考えろって。それくらいシンプルな方がバカはわかりやすいだろうなって、俺もバカだから。

――いやいやいや、taamaさんの考え方にハッとしすぎて目が覚めっ放しですよ。

taama やった!(笑)

――でも、taamaさんにしては、シンプルな考え方から出てきた言葉なんですよね。

taama そうですね。シンプルに考えるために、数年間整理をした感じです。

――整理した中で見えたものというか?

taama 心で言いたかったことが頭で認識できたというか、アウトプットの仕方を覚えました。

ぐっちゃぐちゃ。カオス、みたいな。ライブハウスでしか許されないことだけ起こっていればいいっていう。セキュリティもいらない、柵もいらない、が好きですね、一番。(taama)

――さきほど、『ROACH』のあとに熱量がある曲が欲しくなったという話がありましたが、他のみなさんもそうだったんですよね?

くぼっち(G) そのアルバムの序盤から思っていて。落ち着いて、ファイナルシリーズに入るまでに話したら、みんなそんな感じで、リズムこうしようかとか打ち合わせして、最初で形になったんです。

――できたのは早かった?

くぼっち 骨組みは。

taama 骨組みはめっちゃ早かった(笑)。そこから長かったよね。

くぼっち 楽曲の雰囲気ってあるじゃないですか。そのパーセンテージを上げるのに時間がかかったんですよね。

――でも、序盤で見えたって早いですね。

くぼっち 個人的には3本目くらいからかな。

Daisuke ライブが勝手にそうなっていったんです。やり方が変わってきて。激しくなっていったんで、激しい曲が足りないから欲しいね、こういうライブになるならこういう曲が必要だねって。

――メンバーの考えが一致していたのは気持ちいいですね。また、カップリングはROACHの幅の広さを思い知らせるような、全く違うアプローチの楽曲が並んでいて。

taama 今年はシングル2枚出して、そのあとでフルアルバムを出したいって言っているんですよ。まだOKはもらっていないんですけれど(笑)。この曲ができて見えたから、出させてくれって言ってるんです。フルアルバムで12曲入るとして、シングル2枚で6曲、18曲じゃないですか。シングル3曲とも勝負している場合じゃないなと(笑)。

――ははははは! いやいや、いい曲ですよ。

taama 量は違うけれど、どれも本気ですよ。いろいろやれちゃうバンドだから、1曲ライブでできる曲を入魂できれば、違う曲があればいいと思ったんです。それぞれの曲には、最大限に取り組みました。この2曲は勝也さんが持ってきていて、オケできたから詰めようかと。メロディも気に入っているし、雰囲気に合った言葉もあったんで。マッチしていていいと思っています。

――今の話でいろいろ訊きたいことがあったんですけれど。まず、フルアルバムがすでに見えていると。

taama 僕は。

――曲は?

taama ないっすよ!(笑)。ライブのイメージはあります。

――でも、これまでフルをあまり出していなかったバンドが、もうイメージがあるって、大きな変化ですよね。

taama 毎回言っているんですけれど、一周回ってスタートラインって。今回も言っていいですか?(笑)。

――何度だってはじめられますから大丈夫です(笑)。でも、今までとは今回は違うじゃないですか、明らかに。

taama 毎回わかんないって言ってきたんです、「このあとどうなります?」って訊かれても。だってまだリリースもしていないんですよ? そのあとでツアー終わんないとわかんないじゃないですかって。でも今回、楽曲ができてRECが終わった時点で見えてるっていうことは、やれるっていうことなんですよ。口に出せるならやれるはずなんで。今までで一番見えているから、その感覚にしたがって生きた方が早いなって。

――なるほどね。そしてカップリングを作った勝也さん、この2曲はどういう経緯でできあがったんですか?

勝也(B) 思いついたのをデモにして、メンバーに聴かせて。メロをのっけてもらったら、想像以上に良かったので。

taama 想像以上?(笑)。

勝也 良かったよ(笑)。今までとは違ったタイプだったんで、自分がやる場合はそれくらい割り切ってやったほうがいいかなって。ボツだったらボツでいいっす、ぐらいの。

――原型から変わりました?

勝也 2曲目“LET IT DIE-All I Want-”は若干違って、3曲目“WARRIOR”はそういう感じでしたね。2曲目はノリがいい感じだったんです。エイトビートな。最終的にはサビメロも変わりましたけれど、それがいい感じにハマって。

――いや、でも、こうして幅広い3曲を聴くと、アルバムが楽しみになります。

taama ま、曲ないっすけどね(笑)。俺、ライブなければリリースなくてもいいですからね、ずっとそれで持つなら(笑)。人の曲でもいいかもしれないですけれどね、ははは!

勝也 ハコバンやろうぜ(笑)。

――いやいや、これだけいい曲生み出せるのに、もったいないですから(笑)。でも、すぐにアルバムモードに入っているっていうことは、明らかに最近は考え方が変わってきているんですね。

taama 考え方が変わっても、欲しい景色は変わらないんです。

――具体的に言うと?

taama ぐっちゃぐちゃ。カオス、みたいな。ライブハウスでしか許されないことだけ起こっていればいいっていう。セキュリティもいらない、柵もいらない、が好きですね、一番。

――よく「前でぐちゃぐちゃになっても、後ろでじっくり見ても、それぞれの楽しみ方でいい」って言うバンドがいますが、taamaさんはぐっちゃぐちゃだけのほうがいい? 

taama それに越したことはないですけれど、後ろで見るのが好きな人も、怖くて入れない人もいるから、強要はしないですけれど。ただ、そこまで俺が丁寧に言う必要はないでしょうと(笑)。

――ははははは!

taama 言ったって来ない奴は来ないし。でも、目の前でスマホいじってたらぶっ殺すぞ!っていう(笑)。それくらいのほうがいいんじゃないかなって思いますけどね。だって、ケガしますもん、前のほうでスマホいじってたら。そんなことあったら、こっちがバンドできなくなって迷惑ですよ。教育しないと(笑)。

――ぐちゃぐちゃのほうが安全な場合もありますからね(笑)。

taama そうですよ。いろいろ日常生活で免疫もつきますよ。両親に叩かれても「痛ぇ」で終わるじゃないですか(笑)。

――体も心も鍛えられますからね、モッシュピットは。じゃあ、そういうライブハウスの常識から外れているような奴らも、巻き込むような楽曲をどんどん生み出していって欲しいです。

taama はい、ありがとうございます!

提供:日本テレビ音楽

企画・制作:RO69編集部

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