ZEPP TOKYOでフレーミング・リップスとミューのカップリング・ツアー計3時間。
対照的な世界観だけど、狂気すれすれのところは同じ。
まあ、そのすれすれ具合が、リップスの場合はかなりのものなわけだけど。
もちろん今日も、ウェイン・コインはスペース・バブルに入ってお客さんの上を転がったし、
バルーンはじゃんじゃん降ってきたし、紙ふぶきもガンガン撒かれた。
女性の股間から登場して、つまり誕生して、色とりどりの風船と音色を撒き散らしながら
ひとつも手を抜くことなく過剰なまでにエンターテインして、
満足げに帰っていくフレーミング・リップス。
こんなにも「幸せ」とか「楽しみ」とかを至上命題にして、かつ
その命題に向かって一直線な音楽は他に知らない。
今日も終わったあとの客席は笑顔・笑顔・笑顔。
のっぴきならないテンションとカラフルな演出で現実に闘いを挑む
彼らの勝負は、今日も圧勝でした。
ザ・フレーミング・リップスは、あなたが人生と、
このレコードをエンジョイしてくれることを願っています。
フレーミング・リップス2002年の傑作『ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ』
のジャケットに書かれていたこの言葉、いつも思い出す。(小川)