大躍進中のインディポップデュオ、Good Neighbours。まさに名は体を表すサウンドの魅力を徹底解説

大躍進中のインディポップデュオ、Good Neighbours。まさに名は体を表すサウンドの魅力を徹底解説

【今月の気になるあいつ】Good Neighbours

ロンドン拠点のインディポップデュオ。2024年1月にリリースしたデビューシングル“Home”が話題になり、各国でチャートインを果たす。その後、5曲入りのデビューEP『Good Neighbours』をリリース。ツアー活動や、各地のフェスティバルの出演を経て、2025年のブリット・アワード、ライジング・スター部門の最終候補に抜擢され、さらなる注目を集める。センスの良いサウンドプロダクションと、誰しもが心を掴まれてしまうグッドなメロディが持ち味。

現在発売中のロッキング・オン2月号では、「気になるあいつ」にてGood Neighboursを掲載しています。本記事の一部をご紹介。



もしGood Neighboursを聴いたことがなければ、まずはデビューシングル“Home”のライブセッション風のミュージックビデオを見てみてほしい。若い青年ふたりが街なかを走るところから始まり、ビルを駆けあがっていくと、いきなりバンドと演奏を繰り広げる。BPM80に満たない程度のゆったりとしたテンポに乗るシンプルな和音と口笛を使ったイントロ、どこかドリーミーなヴァースをくぐり抜けると、《ダーリン、ぼくを家に連れてくれ》と歌うコーラスで一気に開放感が広がる。ゆるくカジュアルな服装で全身を使って音楽に乗る彼らの姿は何というか……とてもキュートだ。その親しみやすさが溢れるビデオのタイトルには、「近所でのライブ」との但し書きがつけられている。そう、「よき隣人」としてのインディポップ。それがGood Neighboursだ。

この、突然現れたように思える新星のプロフィールについて確認しておこう。Good NeighboursはOli FoxとScott Verrillによるロンドン拠点のデュオ。Oliはノルウェーのシンガーソングライターであるシグリッドのサポートメンバーとして活動しており、一方のScottはKYKO、Kwassa、Good Scottといった名義でいくつか楽曲をリリースしてきたが、ふたりとも広く知られる存在ではなかった。にもかかわらず、Good Neighboursとしてのデビューシングル“Home”を2024年1月にリリースすると、何よりも曲のキャッチーさによってTikTokを中心として時間をかけて広がっていき、各国のチャートに入っていった。同年10月には5曲入りのEP『Good Neighbours』をリリース。地道なツアーとフェス出演を続け次第に知名度を上げていき、2025年のブリット・アワードのライジング・スターの最終候補になるなど、期待のニューカマーとして大きく注目されることとなった。

この短期間での飛躍は、インディポップとしての完成度の高さを登場時から存分に発揮しているからだろう。まず前半の「インディ」についてだが、Good NeighboursはEP時点ですでにポリドールからメジャーデビューしているとはいえ、サウンドや打ち出しとしてはあくまでDIY感を残しているのが特徴だ。様々なアイデアを柔軟に取り入れた音と、ローファイなタッチが感じられる録音、シンプルで可愛らしい手描きのイラストによるアートワーク。まるで子どもが描いた絵のようなEPのジャケットは、彼らの気取らなさをよく表している。
(以下、本誌記事へ続く)


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