rockin'on 2023年3月号 中面現在発売中のロッキング・オン3月号では、リナ・サワヤマの来日ライブレポートを掲載しています。
以下、本記事の冒頭部分より。
文＝つやちゃん
圧巻だった。誇りゆえの包容力が全編に詰まった、素晴らしいショウだった。私たちは皆その態度に、その歌声に、ダンスに、MCに、たたずまい全てに圧倒され、優しく包まれたのだ。
名古屋から大阪と会場を沸かせ、この日東京ガーデンシアターでファイナルを迎えた初めてのジャパンツアー。満員の会場は、リナの思想に強く共感しているであろうクィアコミュニティの人々を中心に、ポップで魅力あふれる音楽に惹かれて足を運んだ洋楽リスナーまで多岐にわたるだろう。
この日リナは、それら幅広い観客に対し唯一無二の印象を与えることに成功した。皆が理解したのだ――このポップスターは信念を貫き通し、時に激情とともに表現するということ。自らを敬い、誇るということ。ブレない軸を圧巻のエンターテイメントショーによって完璧に演じるということ。
1曲目“マイナー・フィーリングス”が神々しい舞台演出とともに披露された時点で、はたと気がついた。アルバム『ホールド・ザ・ガール』はあまりにもスタジアムロック然としていたが、あれは「さぁ、ぶちかますよ！」とリナ本人が大きく上げた狼煙だったのだ。かくして、堂々と旗は立てられた。2名のダンサー、ギター、ドラムを引き連れ、煌めき輝く照明を背後にきびきびとしたダンスと歌で魅せる。「ここをみんなにとってのセーフスペースにしてほしい。隣の人に挨拶してみて！」というMCによって、皆が笑顔で仲間であることを約束し合う。（以下、本誌記事へ続く）
リナ・サワヤマの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』3月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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