対バン相手のw.o.d.は、それがブランデー戦記への最大の敬意だと言わんばかりに、最低限のMCでキレのあるライブパフォーマンスを繰り広げた。そのストイックな姿勢は、同じくストイックなライブ運びをするブランデー戦記の蓮月(Vo・G)が好きというのにもうなずける。(ただ、草津のサービスエリアで写真を撮ってくださいと話しかけてくれた人がボリ(Dr)のお父さんだったという話は、こういう場でしか聞けないエピソードでなんかほっこりした。)
そして、ブランデー戦記のライブ。w.o.d.同様に多くを語ることはないが、時折ステージの前に繰り出してフロアを沸かせたり、ライブならではの曲間のつなぎやバンドアンサンブルが堪能できるパフォーマンスに思わず見入ってしまう。
観客を煽ったり、派手なパフォーマンスをするわけではないけれど、体の内側からふつふつと衝動が湧き上がってくるような、一人ひとりの心に直接語りかけ、憧れや欲望といった感情の蓋をこじ開けるようなライブだった。
そう思えたのは、パフォーマンス力の向上もあると思うが、やはりストレートな詞表現が増えた『悪夢のような1週間』の楽曲たちがセトリに加わったことが大きいと感じた。
そんな『悪夢のような1週間』がこれまでの作品となぜ違うのか、8月30日(金)発売の『ROCKIN'ON JAPAN』10月号のインタビューで徹底的に掘り下げています! ぜひチェックしてください!(有本早季)
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