imaseの新曲“恋衣”。大切な人への気持ちはすべて恋心と通ずるのかも
2024.02.13 18:00
imaseと「キリン 午後の紅茶 ミルクティー ホット」のコラボレーション企画にて、「さむいのに あたたかい」ワンシーンを表現した短歌を募集し、そのフレーズからimaseが描き下ろしたのがこの“恋衣”だ。
恋衣とは、衣服はいつも身につけているものというたとえから、「心から離れない恋」を意味するという。最初に曲だけを聴いたときは、そのタイトルや歌詞から、ストレートに恋心を歌った曲なのだと思った。
しかしそのあとにMVを観て、歌詞を見直して、曲の受け止め方が少しずつ変わっていった。MVでは吹奏楽部に所属するふたりの女子学生が描かれ、時折歌詞とリンクするような場面も出てくる。おそらくふたりの関係性は恋とはまた違うのだと思う。しかし大切な人への強い思いは、それに通ずるものがあるのかもしれないなあと、ふと考えた。
それにしても、imaseの曲はいつもメロディやリズムと言葉のはまりがとても気持ちいい。1日の始まりを告げるような、穏やかだけどキラキラとした希望を感じさせるイントロも、管楽器をふんだんに使った祝祭感のあるサウンドも、思わず口ずさんでしまう歌詞も、とても好きだ。寒い冬の日でも、《君を想いながら》わくわくした気持ちでどこまでも歩いて行けそう。(藤澤香菜)
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